北アルプス・笠ヶ岳

秩父岩を越えて進むと美しい山容の笠ヶ岳が姿を現した笠ヶ岳は今シーズン是非とも登頂したい山の一つである。標高差が大きく日帰りは難しいため山小屋泊を計画する。双六小屋に泊まれば、お花いっぱいで展望の良い2700m級稜線を歩き笠ヶ岳を目指せるであろう(2016.07.23_24)。

[2016.07.23(土)]
<ルート実績>
鍋平園地無料駐車場(5:00)⇒車道経由⇒新穂高センター(5:47-49)⇒笠新道入口(6:46)⇒ワサビ平小屋(6:58)⇒小池新道登山口(7:20)⇒秩父沢出合(8:02)⇒イタドリヶ原(8:37-42)⇒シシウドヶ原(9:12-25)⇒鏡平山荘(10:13-31)⇒弓折乗越(11:33-43)⇒双六山荘(13:02)
1)歩行時間:8時間02分(休憩含む)
2)歩行距離:約17.5Km(eTrex30より)
3)累積高度:約1700m(eTrex30より)
4)その他:単独
前日の夜に自宅を発ち、深夜1時半に新穂高第3駐車場(無料)に着いた。混雑するとは予想していたが、これほど早く満車になるとは・・・警備員の案内に従い鍋平園地に駐車する。ここは第3駐車場から2Km程あり標高は150mぐらい高い。。往復で1時間半程余計に歩かねばならない・・・帰路は150mの登り返しになるので辛そうである。すっかり出鼻をくじかれたからか。。。少し仮眠したら寝坊してしまった。鍋平に停まるとは思っていなかったので歩行路は確認はしておらず、おとなしく車道大回りして歩き新穂高センターに向かう。スタート時点で既に計画より2時間近く遅れてしまった。

新穂高センター着・・・駐車場が遠くて出遅れた小池新道登山口・・・ガスが沸き始めているシシウドヶ原着・・・ガスの下~
車道をトボトボ歩いて6時チョット前に新穂高センター着。6時ならクリアな空を期待したいが雲に遮られて青空ない。20人以上の登山者が準備を整えるなか、橋を渡って佐俣林道へ向かう。前後には沢山の登山者が歩いており歩みを合わせるようにゆっくり進んでいく。道際にはヤマアジサイソバナが沢山咲いている。笠新道入口賑わうワサビ平小屋を見送り、7時20分に小池新道登山口に着いた。頭上は青空になったが秩父沢沿いの山々には早くもガスがかかり始めている。ガレた登山道はひと登りすると沢を右に渡って(秩父沢出合)離れ、イタドリヶ原を経て9時過ぎに標高2090mと書かれたシシウドヶ原着。ここは槍・穂高岳の展望が利くはずだが頭上は雲に覆われて周囲の山々もまったく見えない。どうやら・・・ガスが上がってしまったのかな。今日の展望は厳しいかもしれない。
展望はまったく不調ですがお花の方は思った通り咲いていた・・・ホタルブクロ、ゴマナ、ヤマハハコ、キオン、クガイソウ、ミツガワソウ、シナノオトギリ、センジュカンビ等々。。。

鏡池着・・・・展望はまったくない鏡平山荘・・・ここで休憩双六山荘が見えてきた
展望は期待できないが、進むとマルバダケブキクロトウヒレンクルマユリ、ハクサンフウロ等々たくさんのお花が更に咲き始めた。展望が開けないならお花メインでゆっくり登ることにする。鏡池では予想通り展望なく。鏡平小屋のベンチで朝食をとったら、ヨツバシオガマニッコウキスゲ、シナノキンバイ、シロバナタカネグンナイフウロ、クロユリ、オタカラコウ等々を鑑賞しながら稜線上の弓折乗越に出た。またまた更にお花が増える・・・チングルマ、ハクサンイチゲ、ダイモンジソウアオノツガザクラ等々。稜線を北上すると一瞬であるがガスが切れて双六岳山頂付近が見えたが、その後はガスになってしまった。花見平のお花畑を歩き小さなアップダウンの稜線を越えて下っていくと双六小屋が見えてきたが背後の鷲羽岳は残念ながら展望できない。13時過ぎに双六小屋に到着、、展望が開けそうもないので双六岳はやめて・・・ビールを飲んで明日に備えた。

[2016.07.24(日)]
<ルートと実績>
双六山荘(4:30)⇒弓折乗越(5:32)⇒大ノマ乗越(6:01)⇒秩父平(7:14)⇒秩父岩上部のピーク(8:08-11)⇒抜戸岳(8:36-37)⇒笠新道分岐(8:48)⇒抜戸岩(9:23)⇒笠ヶ岳山荘(9:56-10:02)⇒笠ヶ岳(10:17)⇒笠ヶ岳山荘(10:29-46)⇒抜戸岩(11:15)⇒笠新道分岐(11:55)⇒杓子平(12:54-56)⇒笠新道入口(15:17)⇒新穂高センター(16:08-14)⇒車道経由⇒鍋平園地無料駐車場(17:05)
1)歩行時間:12時間35分(休憩含む)
2)歩行距離:約25.6Km(eTrex30より)
3)累積高度:約1440m(eTrex30より)
4)その他:単独、百名山59座目
昨日の小屋では笠ヶ岳と名付けられた大部屋に通されたが団体さんのキャンセルがあったようで大部屋は4名のみでゆったり快適、夕食の素麺と天ぷらも美味しかった。早朝4時に起きて窓を覗くと鷲羽岳が確認できた。雲はかかっていないようだ。受付に準備されたお弁当を受け取り身支度をして小屋を出た。

朝焼け@双六小屋・・・4時半発で笠ヶ岳へ向かうあの稜線を歩き右奥の笠ヶ岳へ@双六小屋キャンプ地
小屋の玄関を出ると鷲羽岳の大きな山容が目に飛び込む。4時半に小屋を発ち、稜線に向かって歩き始める。キャンプ場と双六池の先に本日つたっていく稜線が大きく聳え、その右奥にはひと際高い笠ヶ岳が見えてきた。

双六小屋と鷲羽岳西鎌尾根と槍ヶ岳
稜線に向かって緩やかに進む。背後には双六小屋と鷲羽岳・・・左奧から水晶岳も顔を出す。出発より25分で笠ヶ岳へと連なる稜線に登り上げ槍ヶ岳を仰ぐ

くろゆりベンチを越えて振り返る稜線を進み、くろゆりベンチから小さく登り返すと朝日がそそぎ始めた。振り返ると左右の双六岳、樅沢岳の間から鷲羽岳・水晶岳が聳え朝日が眩しい山名付き)。道際に咲くタカネヤハズハハコハクサンイチゲウサギギクが朝日を浴びて一段と綺麗である。
タカネヤハズハハコハクサンイチゲウサギギク

これから歩く稜線@弓折乗越向かう2700m級の稜線にも朝日がそそぎ始めた山名付き)。まだ遠く大きな登り返しもありそうだ。目指す笠ヶ岳は稜線に隠れて僅かしか見えない。。。手前の平坦な所は花見平のお花畑、ピークは少し過ぎたようだが雪渓が遅くまで残っていたところはシナノキンバイやハクサンイチゲが・・・それはそれは綺麗に咲いていた。花見平を越えて小屋から1時間で弓折乗越手前の小ピークに着いた。真下は弓折乗越と槍・穂高の絶景である。よく見れば300m下の鏡平山荘と鏡池が確認できた。今回は叶わなかったが次回は鏡池から槍と穂高の山々を展望してみたい。

雲海から乗鞍岳が顔を出す@弓折岳を越えて大ノマ乗越へ100m強急降下弓折乗越を越えて穏やかにつたう稜線には花が絶えることは無い。チングルマミツバオウレンクロユリ・・・朝露にに濡れて宝石の様に輝いている。弓折岳を越えると目の前の雲海から焼岳・乗鞍岳・遥か御嶽山が顔を出したこちらアップ)。右側の双六岳山腹からは黒部五郎岳が見え始めた。これほど近くから仰いだことは無いく新鮮である。左手には西穂高奧穂高槍ヶ岳・・・・何とも贅沢な稜線歩きである。暫く進むと大ノマ乗越への急な下りが始まる・・・100m以上標高を下げたら大ノマ岳に向かって200m程登り返す。
朝露のチングルマミツバオウレンクロユリ

大ノマ岳を越えて振り返る大ノマ岳への穏やかな山道際にはチングルマの穂やミヤマダイコンソウが沢山茂っている。大ノマ岳山頂を僅かに左に巻いて越えて、そのすぐ先にある小ピーク立って歩いてきた稜線を振り返ってみた。。大ノマ岳の右奥の双六岳と樅沢岳の鞍部に双六小屋、、左奥からは薬師岳の山頂も確認できる(山名付き)。

秩父平へ下る・・・2700m級稜線が近い小ピークを進みながら2700m級の稜線を眺めます。手前の穏やかに下った平坦な辺りが秩父平、稜線左奥の高いピークが抜戸岳(2813m)のようです(山名付き)。

左の険しい岩が秩父岩かな秩父平を少し過ぎたあたりで見上げると左手に切り立った岩(秩父岩)が見えます。登山道は秩父岩を左に見送るようにつけられ、道際のミヤマキンポウゲを鑑賞しながら登り返し、稜線の小さな鞍部(秩父岩手前の鞍部)に至ります。

登り返した鞍部から槍ヶ岳・穂高岳を展望小さな鞍部に達して振り返り一息です。秩父岩(右)と歩いてきた稜線(左)・・・正面には槍ヶ岳・穂高連峰の光景が広がります(山名付き)。北側に目を移すと黒部五郎岳と薬師岳が良く展望できます。

2792mピークから・・・黒部五郎岳~槍・穂高の眺め鞍部からハイマツの道を登り標高が2750mを越えた辺りで稜線に隠れていた笠ヶ岳が現れます。何とも端正でかっこよい山容ですな。その少し先の2792mのピークでは10名程の登山者が展望を楽しんでますので私もここに立って黒部五郎岳~槍・穂高を眺めます。

2792mピークから、これから歩く稜線と笠ヶ岳を展望2792mのピークから連なる稜線の先には端正な笠ヶ岳が見えます。途中のピークが抜戸岳です。ガスが上がってきましたね。。。笠ヶ岳まで持つか微妙です。

ガスが一気に上がって来た@抜戸岳笠ヶ岳に向かう稜線にもガスが上がる
登山道から左側の岩のガレ斜面を登って稜線の天辺に立つと抜戸岳の山頂です。ガスが一気に上がって山々の展望を遮りはじめました。笠ヶ岳へ向かう稜線にも時折ガスが上がって視界を閉ざします

抜戸岩と笠ヶ岳笠ヶ岳直下へ
抜戸岩手前まで来ました。手前の稜線にはガスが上がりますが山頂付近はまだ晴れているようです。そして直下の岩のガレ場をマーキングに従って登っていきます。右側に笠ヶ岳山荘の屋根がわずかに見えます。山頂にはガスが迫ってます

ザックを置いて笠ヶ岳山頂へ山頂の祠
山荘にザックとカメラ一台を置いて早々に山頂を目指しますが、山頂では既にガスが上がって展望は叶いませんでした。少し残念ではありますが笠ヶ岳登頂と素晴らしい稜線歩きが出来た達成感が断然上回ってます。山荘のベンチに戻ると同年代のご夫妻とナイスな若者が登頂を果たして休憩中でした。3人とも私と同じく今朝双六小屋から辿り着いたようです。ご夫妻は早朝から私の背後を歩かれていましたね、、抜戸岳で私の前に出た様です。双六小屋で作っていただいた弁当を食べながら更に一言二言・・・ナイスな若者は山小屋三泊で黒部五郎・鷲羽・笠ヶ岳の登頂を果たし本日下山とのことでした。

笠新道分岐・・・ここから下山視界無く残念@杓子平
笠ヶ岳山荘からは先ほど歩いてきた稜線を抜戸岳付近まで戻り、笠新道から新穂高へ下山です。稜線はすっかりガスって展望は利きませんのでチングルマ、ミヤマリンドウシラネニンジン?等の高山植物を鑑賞しながら進みます。笠新道入口からはカール状お花咲く杓子平を下ります。まだ昼過ぎですので結構な登山者が登ってきます。ライチョウが居るとのことでしたが出逢えず、、展望もまったく開けず残念でした。
杓子平の標識まで降りるとその先は枯れ沢に作られた樹林帯の登山道がジグザグに長々と続きます。少し疲れ始めたころオオバギボウシやササユリが咲いていて助かりましたね。特にササユリは白山で出逢って以来、嬉しい限りです。
長い笠新道もブナの原生林が茂り始めると終盤で程なく笠新道登山口に到着です。不覚にも笠新道後半で水をきらせてしまったので、登山口の湧水を美味しくいただきます。あとは・・・佐俣林道を50分程下って新穂高センター着。。しかしながら鍋平園地駐車場はまだ先ですね~。センター付近から山道でショートカット出来そうですが、急斜面を敬遠して昨日と同じように車道を大回りで50分程歩き鍋平園地駐車場に辿り着きました。

展望が開けたのは2日目の5時間足らずでしたが山々を眺めお花咲く稜線を歩けて満足です。新穂高から入山は初めてで槍や穂高を普段と反対側から間近で展望出来て新鮮でした。双六小屋の先には未踏の魅力的な名山が沢山ですね。今後、、何度となく訪れることでしょう。。

最後に今回歩いたルート(gpx)を地図に描きました。

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